2010年11月15日月曜日

MOTのススメ(1)

私は社会人学生でMOTに通っています。もうすぐ修了なのでMOTについてここでまとめてみようと思います。私見が多分に入っていますので、ご参考程度に。正確な情報はオフィシャルのソースを当たってください。

- MOTとは

MOTとはManagement of Technology, 日本語では「技術経営」と言います。ここでいうMOTはマイクロソフトの資格でも、美術館でもなく、技術経営のことを書いてますのであしからず。ちなみにmanagementは日本語では「経営」と訳されたり「管理」と訳されたりしてそれが誤解の種なのですが、ニュアンス的にはその両方の中間というか、両方を包含したような意味ですので、カタカナの「マネジメント」が一番しっくり来ます。

MOTは言葉のとおり、技術に関するマネジメントです。しかし技術が普遍的になった今日では、技術なしに企業経営はありえませんので、MOT=現代の経営そのものでもあります。分野的には企業戦略論や組織論、会計など古典的な経営学に加え、イノベーションマネジメント、知的財産戦略、標準化戦略、R&D戦略、ICT利活用、Eコマースなどの技術に関係の深い分野や、アントレプレナーシップ、マーケティング、リスクマネジメント、M&A戦略、ファイナンス、金融工学などの比較的新しい分野も含んでいます。従って、MOTという全く新しい分野を作ったというよりは、経営学や工学から要素を集めて、体系化した(している途中)と言えるかもしれません。

- 学位・専攻としてのMOT

学術分野としてのMOTの他に、専門職大学院の学位・専攻としてのMOTという側面があります。専門職修士は学士・修士・博士以外にできた新しい学位で、専門職大学院は主にアメリカのビジネススクールやロースクールを参考にデザインされています。普通の修士や博士が研究を対象としているのに対して、専門職修士は実務・実践を重視しています。MOTはMBAを参考にしてはいますが、特に技術に軸足を置いたビジネス実務家養成を目的に、日本独自の学位として、あえてMBA以外にMOTの学位を作ったわけです(そのせいで、MOTホルダと言っても世界的には(日本でも)通用しないのが悲しいところですが。。)

とはいえ、ビジネススクールを参考に作られたMOT大学院は非常に実践的です。プレゼン、ディベート、グループワーク、山のようなレポートなど、かなりビジネススクールを意識した授業スタイルが多いです。外部講師も非常に多く、特に企業の経営者やイノベーター、省庁の現役官僚など多彩でひとつのウリでもあります。修了要件は大学ごとに個性的で、修士と同じように修論を課すところや、私の行っている東工大のように、プロジェクトレポートという研究で必要な新規性での評価だけでなく、企業における問題解決に重きを置いたレポートや、他の専攻の研究室への所属を義務付ける大学、授業単位だけで修了できるところもあると聞いています。

私がフルタイムの学生のときの大学の授業は座講が多く、とにかくつまらなかったので、いかに楽してギリギリで卒業単位を満たすかしか考えてませんでした。それと比べて、MOTの授業は特に社会人にとってとても面白く、であるがゆえに麻薬的な側面もあります。授業が面白いあまり、修了単位をそろえた後も、授業に入り浸っている社会人学生も少なくありません。

時間割も大学ごとに特色があり、東工大は社会人が働きながら通えるように、田町での授業、夜間+土曜の授業が手厚い時間割になっています。早稲田のようにビジネススクールの中にMBAコースとMOTコースを両方持っているところもあります。

と、私の経験を書く前の前置きが長くなってしまったので、続きはまた次回。。。

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